マレーシアの子育て事情とは~子育て支援や移住後の注意点

「マレーシアの子育て事情が気になる」

「マレーシアで子育てってどうなの?」

近年、子育て目的でマレーシアへ移住する方が増えています。

マレーシアでは英語が幅広く通じるため、英語スキルの獲得や異文化コミュニケーションなどを期待できるのです。

また、英語が喋れない子どもは、数多くある日本人学校に通うこともできます。

人々は子どもに優しく、物価も安いマレーシアは、まさに子育てにぴったりの国!

記事では、マレーシアの子育て事情、マレーシアで子育てするメリット、移住後の注意点などを解説します。

ぜひ記事を参考に、マレーシアの子育て事情の知識を深めてください。

それではさっそく見ていきましょう!

マレーシアへの教育移住者が増加中!

近年、教育目的でマレーシアへ移住をする方が増加しています。

マレーシアはアジアでも有数の高い教育水準を誇る国で、マレーシアへの留学希望者は世界中にいるのです。

国内には100を超える大学、インターナショナルスクールなどがあり、比較的割安な授業料で様々な教育プログラムを受けられます。

マレーシアで子育てをすることで、子どもは世界基準の教育を受けられると言っても過言ではありません。

また、マレーシアという国自体が教育にぴったり。

マレーシアは様々な国籍や人種が共存する国であり、子どものころから国際感覚を養えます。

さらに、マレーシアの母語はマレーシア語ですが、イギリス領だったこともあり、国民の多くは英語を話せるのです。

そのため、マレーシアに住むことで、子どもは英語を話せるようになります。

マレーシアへの教育移住を考えているのは、日本人だけではありません。

2016年、マレーシア国内の学校に通う外国人生徒の数は172,886名もいました。

政府は2025年までに25万名の外国人生徒を集める目標を発表しているので、さらに外国人生徒数は増えるでしょう。

また、それに伴いインターナショナルスクール数が続々と開校しており、受け皿数も増えています。

日本の約3分の1の物価で、高度な教育を受けられるという点で、教育移住を目指している方が多いのでしょう。

マレーシアの子育て基本情報

子どもを連れてのロングステイとなると、やっぱり現地の子育て事情が気になりますよね。

例えば、教育システムや治安、子育て費用など。

ロングステイの参考になるよう、ここからはマレーシアの子育て事情について解説します。

1.治安

外国で子育てをするうえで気になるのは、やはり治安ですよね。

マレーシアは発展途上国でありながら、治安は良い方です。

もちろん日本ほどではありませんが、十分に注意をしながら生活を送っていると、トラブルに巻き込まれることはほぼないでしょう。

マレーシアの学校に通う場合、基本的に子どもはスクールバスに乗って登下校、もしくは両親が送り迎えすることになります。

確率こそ極めて低いですが、子どもを1人で学校に行かせると、誘拐される確率があるのです。

そのため、子どもの送り迎えは親の仕事となります。

もちろん公園などへ行く際も、親が子どもの同伴をするのが基本です。

その点は少し日本とは異なりますが、子どもを万が一から守るために徹底しましょう。

また、治安とは少し異なりますが、クアラルンプールなどの都市部は多くの車やバイクが走ります。

乱暴な運転をする方が多いので、道路を渡るときは気をつけなければいけません。

ただし、全体的な治安は他の外国よりもずっと良いので、基本的なことさえ守れば安心して子育てを送れるでしょう。

2.教育システム

マレーシアの教育システムは日本とは微妙に異なります。

日本では0歳から保育園に預けられますが、マレーシアでは基本的に4歳から幼稚園が始まるのです。

しかし、そうは言ってもマレーシアでは共働きが当たり前。

では、彼らはどうしているのかというと、両親やベビーシッターに預けるのです。

おそらく、マレーシアで働く日本人ママ・パパはベビーシッターを頼ることになるでしょう。

住み込みのベビーシッターを雇う方も多いですよ。

子どもが所定の年齢に達したら、以下の順序で教育システムが開始されます。

・4~5歳:幼稚園
・6~11歳:小学校
・12~17歳:中学高校
・18~22歳:大学

そんなマレーシアには主に3種類の学校に分類されます。

以下がそれぞれの学校の特徴です。

【公立学校】

マレーシア国内で最も数が多いのが公立学校。

政府が大きな支援をしているため、授業料はほとんどかかりません。

この点は、日本と同じですね。

大きく異なる点は、学校の授業時間。

多くの公立学校は7時30分に始まり、12時30分もしくは13時に終了します。

また、生徒数が多いこともあり、午前の部と午後の部に分かれる場合がほとんどです。

公立学校では、マレーシア語で授業が進められるため、生徒のほとんどが現地人です。

【私立学校】

マレーシアには教育レベルの高い私立学校がたくさんあります。

しかし、やはり公立学校と比べると授業料は高いです。

多くの私立学校では、英語で授業が実施されるため、外国人生徒も数多くいます。

基本的な授業時間は、8時30分から16時までです。

私立学校もまた公立学校と同様に、教育省のカリキュラムに沿って授業を実施するため、いくつかの大きなテストを生徒は受けることになります。

英語を話せる子どもだと、大きなカルチャーショックを受けることもなく、比較的すぐに学校になじめるでしょう。

また、先生も外国人の子どもの扱いになれているため、異なる文化や背景を持つ子どもたちと上手にコミュニケーションを取れます。

【インターナショナルスクール】

インターナショナルスクールは、母国のカリキュラムに沿った授業展開を望む両親、マレーシア以外の国の基準に沿った授業展開を望む方におすすめの学校。

簡単に言えば、日本人学校もインターナショナルスクールに含まれます。

インターナショナルスクールは、クアラルンプールなどの大都市に多く位置しています。

日本人学校では、文部科学省の指導に基づいた授業が行われるため、英語を話せない子どもや数年後に帰国予定の方におすすめ。

また、クアラルンプール市内にはイギリスのカリキュラムに沿った授業を行うインターナショナルスクールが数多くあります。

インターナショナルスクールでは、日本語で授業を受けたり、様々な国の子どもたちと学んだりできますが、授業料は公立と比べると高めです。

日本人学校の場合は、入学金に約RM4,000、毎月RM1,000の授業料、その他にも施設利用料や通学バス費用などがかかります。

英語が話せない子どもは、まず日本人学校に通うのがいいでしょう。

そして、英語が話せるようになれば、私立学校へ移動してもいいかもしれません。

3.子育て費用

マレーシアで子育てをするとなると、費用が気になるはずです。

マレーシアの物価は非常に安く、日本の物価の約3分の1程度だと言われています。

家賃も10万円ほど払えれば、セキュリティ万全の広々とした部屋を借りられるほどです。

食費なども安いですが、意外なことに教育費は負担になるかもしれません。

例えば、日本人学校だと比較的割安で通えますが、英語で授業が実施されるインターナショナルスクールだと年間50万円から100万円以上かかる場合もあるのです。

もちろんインターナショナルスクールと一口に言ってもピンキリですが、授業料の安いところは、生徒のほとんどが現地の子どもということもあります。

本格的な英語教育を望む方は、英語ネイティブの多いインターナショナルスクールを選ぶことになるでしょう。

しかし、世界各国から生徒が集まっていることもあり、近年は授業料が値上がりしていることを考慮しないといけません。

もし授業料が大きな負担となりそうならば、日本人学校に通いつつ、英語の家庭教師を雇うという手段もあります。

マレーシアの第二言語は英語と言っても過言ではないので、工夫次第で英語取得は可能です。

全体的な費用は、東京で生活するよりもずっと安いでしょう。

マレーシアで子育てする5つのメリット

教育熱心な両親がマレーシアを子育ての地として選ぶ理由は数多くあります。

特に、以下5つの要因が大きな理由となっています。

・外国人にフレンドリーな教育環境
・濃密な異文化体験
・子育てしやすい環境
・幸福度の高さ
・英語学習

ここからは、マレーシアで子育てをする具体的なメリットを見ていきましょう。

1.外国人にフレンドリーな教育環境

外国で子育てを行うと、子どもがいじめや差別を受けないか心配ですよね。

アジアの一国であり、様々な人種が共存しているので、現地の人々は各宗教や文化を尊重し合って生きているのです。

現地の人々も外国人になれているので、外国人だからという理由で差別やいじめを受けることは、ほぼないでしょう。

また、マレーシアには多くの日本人が住んでいるので、子育ての悩みや外国生活の悩みを1人で抱え込む心配もありません。

外国人でも子育てしやすい環境であり、特に多くの日本人とかかわりを持ちながらも、外国で子育てできるのは大きなアドバンテージでしょう。

2.異文化体験ができる

国際交流が発展した現在、異文化理解とコミュニケーション力が重要となっています。

どんなに流暢に外国語をしゃべれても、異文化理解力がなければ、上手にコミュニケーションはとれません。

異文化理解力とは、相手の文化や宗教などを理解し、相手のバックグラウンドに応じた態度や会話を交わせるようになること。

この異文化理解力は、大人になってもなかなか身に着きません。

身に着けるのが難しい異文化理解力ですが、マレーシアで子育てをすることで取得できるのです。

マレーシアは他の外国と違い、とにかく様々な人種や宗教を持つ人々が生きています。

インターナショナルスクールではもちろん、日常生活でも様々な人と関わることになるので、自然と相手に合わせた行動がとれるようになるのです。

考え方や価値観に柔軟性が出て、人との違いを自然と受け入れ、尊重できる大人に成長できるでしょう。

3.子育てしやすい環境

子ども好きなマレーシア人が多いので、在住者の多くは子育てしやすいと口をそろえて言います。

2016年は、全人口31,187名のうち14歳以下の子どもが7,678名もいたのです。

レストランやショッピングモールでも、小さな子どもの対応に慣れているスタッフが多く、小さな子どもが泣いても冷たい目で見られることはないでしょう。

子どもに温かい対応をしてくれる人が多いのは嬉しいですよね。

4.幸福度が日本よりも高い

世界幸福度ランキングはご存じでしょうか?

これは、所得や自由、健康と寿命などを基準に国民の幸福度をランキング化したものです。

フィンランドが1位の常連になっていることで有名ですが、実はマレーシアも意外と高ランクに位置つけています。

2018年度版では、マレーシアは156カ国中35位と50位以内に入っているのです。

ちなみに、気になる日本のランキングは第54位。

幸福の定義は人それぞれですが、国連の調査によるとマレーシアの方が幸福度は高いです。

日本よりも自由でのびのびとした環境で、子育てできるので、親も子どもも人生を楽しみながら成長できるかもしれません。

5.英語を習得できる

イギリス領土だったこともあり、多くのマレーシア人は巧みに英語を使います。

ただし、英語こそ通じるもののネイティブではないので、マレーシア人と交流するだけで綺麗な英語が話せるようになるとは限りません。

実際に、現地人が話す英語はマングリッシュと呼ばれるマレーシア特有の英語が多いです。

本格的に英語教育を施したいのなら、英語ネイティブの先生がいるインターナショナルスクールに通わせたり、ネイティブの家庭教師を雇ったりするのがいいでしょう。

しかし、日本にいるよりも英語に触れる機会が圧倒的に多くなるので、英語習得しやすい環境と言えます。

マレーシア移住後の注意点

マレーシア移住後に気をつけたい注意点がいくつかあります。

特に、子育てをするのなら住居の場所と学校選択は重要です。

ここからは、マレーシア移住後に注意したい3つにポイントを解説します。

ぜひ参考にしてください。

1.子育てするなら学校近くに住居を借りるのがおすすめ

先にも述べましたが、学校までの子どもの送り迎えは親の仕事です。

ただ、マレーシアは車社会なので、子どもの登下校の時間に渋滞に巻き込まれる可能性が高くあります。

学校と住宅が遠く離れていると、片道60~90分もかかってしまうことがあるのです。

1日2時間以上も送り迎えに費やすのは、親も子どもも大変ですよね。

だからこそ、マレーシアで子育てをする場合は、通う学校の近くに住居を定めるのが理想。

まずは学校を決めて、それから家を決めてもいいくらいです。

2.学校選びは慎重に

マレーシアで子育てを行う上で、最も重要なのが学校選び。

多くの方は英語を身に着けてもらいたいため、インターナショナルスクールもしくは私立学校を考えているでしょう。

しかし、基本的な英語力がない状態だと、子どもがカルチャーショックを受けたり、馴染めなかったりします。

そのため、英語に自信のない方は日本人学校から始めるのがおすすめです。

日本人学校に通いつつ、塾や家庭教師で英語学習に臨むといいでしょう。

日本人ばかりに囲まれながら過ごしても、英語はそれほど伸びないので、頑張って早く英語を身に着けると良いでしょう。

英語ができれば、多様性に富んだ学校に転入することも可能です。

無理にレベルに合っていない学校を選ぶと遠回りになってしまうため、まずはお子様の英語力に合った学校を選んであげましょう。

3.柔軟な考え方でトラブルに対処しよう

マレーシアでは、日本のように物事がきっちりと進みません。

ホームページに書かれている内容と異なることもあれば、先生の対応も日本より丁寧ではないかもしれません。

日常生活を送っていると、些細なトラブルがよく起きます。

その時に、柔軟な考え方で対応しなければストレスばかりの生活となってしまうでしょう。

マレーシアは日本とは違うので、現地の対応に慣れるように柔軟な考え方を持つようにできると良いですね。

まとめ

今回はマレーシアの子育て事情を紹介しました。

英語が学べ、濃密な異文化交流を行えるのがマレーシアならではの強み。

また、人々も子どもに優しい方ばかりなので、のんびりと子育てライフを送れるでしょう。

大切なのはお子様と話し合って、ロングステイをするのかどうか、通う学校はどこにするのかを決めることです。

親が一方的に決めるのではなく、お子さまと一緒に楽しみながら決められるといいですね。

マレーシアで幸せな子育てライフを送れることを願っています。

参考
Expat Arrivals ”EDUCATION AND SCHOOLS IN MALAYSIA”

UNESCO ”Malaysia”

国連 World Happiness Report

New Strait Times ”Turning the world towards Malaysian education”

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