マレーシアの治安はヤバい?外務省のデータから読み解く日本人が暮らしやすい街と悪い地域

「マレーシアに滞在したいけど治安が不安」

「日本人が暮らしやすい街はどこ?」

マレーシアは日本人に大人気の国ですが、その理由の1つに治安の良さが挙げられます。

他の外国と比べると、マレーシアの治安は非常によく、犯罪に巻き込まれる確率も低いです。

また、日本人が暮らしやすい街もあるので、住居選択の地域はそこを選ぶと良いでしょう。

ただし、やはり日本よりも犯罪率は高く、近づくべきではない地域もあります。

記事では、マレーシアの治安について、日本人が暮らしやすい街と悪い地域、気をつけるべき犯罪の種類と心がけるべきことを紹介します。

記事を参考にして、マレーシアへのロングステイを検討してみてください。

それではさっそく見ていきましょう!

マレーシアの治安はおおむね良い

世界中から観光客やロングステイ希望者が訪れる国マレーシア。

年中温かい気候で、物価は安く、英語も通じるため多くの日本人が移住を果たしています。

あなたもマレーシア移住を考えているでしょうが、やっぱり気になるのは治安ですよね。

外国、特にマレーシアは急速なスピードで発展を続けている国のため、どうしても悪いイメージがつきまとってしまいます。

しかし、マレーシアの治安はおおむね良いです。

完全に安全とは言えませんが、普通に生活をしている限り、トラブルに巻き込まれる確率は低いでしょう。

外務省が公表しているマレーシアの危険情報によると、一部地域を除き警告は発せられていません。

また、SafeAroundという各国の治安をスコアつけするサイトによると、マレーシアの治安度は70点と良い方です(日本は83点)。

もちろん、マレーシアにも犯罪はあり、絶対に避けるべき地域や行動もあります。

ここから、具体的なマレーシアの治安内容を見ていきましょう。

マレーシア人の国民性と政治状況

マレーシアの治安を理解するためには、まず国民性と政治情勢を知る必要があります。

マレーシアは「アジアのモザイク国家」と言われるほど、多種多様な人種が存在しています。

人口の7割弱がマレー系、3割が中国系、1割がインド系の多民族国家なのです。

各民族が互いの慣習や文化を尊重しながら共存しています。

また、世界各国からの移民が多く住んでいるため、日本人が現地に行っても大きく目立つことはありません。

外国人として目立たないことは大きなメリットです。

どうしても外国人認識されると、軽犯罪のターゲットになりやすいですが、そのリスクが大きく減ります。

そんなマレーシア人の国民性は一概に決めることはできません。

その理由は、民族によって大きく異なるからです。

ただ、全体的に穏やかで危険な国民性ではありません。

マレーシアの宗教はイスラム教がメインです。

イスラム教と聞くと危険なイメージがありますが、実際はイスラム教だから危険とは言い切れません。

過激派はほぼいないどころか、マレーシアのイスラム教徒は戒律に対してゆるいです。

断食やお祈りの時間こそありますが、スカーフをまいていない女性も多くいます。

政治情勢は、1957年のイギリスからの独立以来、3つの主要種族政党による与党連合政府が現在まで続いています。

各大臣にもマレー系・中国系・インド系など、バランスよく配置されているため、種族間のバランスが保たれているのです。

1991年には「ヴィジョン2020」という、2020年までに先進国の仲間入りを果たすプロジェクトが発表されました。

プロジェクトは順調に進んでおり、このままいけば目標通り、国内総生産を1990年から8倍にまで伸ばすことができそうです。

急成長を遂げている国だけあり、政治もかなり安定していると言えます。

日本人が暮らしやすい街と避けるべき地域

マレーシアには、日本人が多く住んでいる暮らしやすい地域があります。

特に、首都のクアラルンプールにあるモントキアラは「日本人街」とも呼ばれるほど。

また、美しいビーチで知られるペナンなども人気の地域。

対して、外務省や各機関が訪れるべきではないと警告を発している地域もあります。

危険な地域では、身代金目的の誘拐などの重犯罪が多発しており、外国人は近づくべきではありません。

ここからは、マレーシアで日本人が暮らしやすい街と避けるべき地域を見ていきましょう。

日本人が暮らしやすい街

ロングステイヤ―や移住者に人気の都市は5つあります。

実際に住宅を決める前に、各都市の特徴を理解し、事前に足を運んでみると良いでしょう。

特に、日本人が多い街には日系スーパーや和食レストランも多くあり、日本人同士のつながりも作りやすいです。

安全性のためにも、大きな理由がなければ、人気の街を選ぶのをおすすめします。

1.クアラルンプール

クアラルンプールはマレーシアの首都であり「KL」として知られています。

ツイン・タワーなどのモダン建築が多数ある一方、植民地時代の名残を残す美しい建築物もある街です。

東京のように公共交通機関も多くあり、電車やバスで市内のどこへでも簡単にアクセスできるでしょう。

クアラルンプールはいくつかのエリアで構成されており、エリアごとで特徴は変わります。

例えば、韓国の移民が多いエリアやインド系が多いエリアなどなど。

様々な人種が共存しているので、バラエティに富んだ食事を楽しめるでしょう。

日本人に人気のエリアは、やはりモントキアラ。

日本人を始めとする多くの駐在員が住んでいて、日系スーパーや日本語対応の病院などがあります。

その他、日本人会館が近くにあるタマンデサも人気の居住地区。

クアラルンプールは物価も安いため、非常に住みやすい街です。

ただし、観光スポットなどではスリやひったくりといった軽犯罪が多いので要注意。

また、車やバイクの運転が乱暴なので、事故にも注意しましょう。

2.ペナン

世界的に名高いバケーション地として知られるペナン。

昔はイギリスとの交易地として栄え、アジアで最も重要な港の1つでした。

コロニアル様式やインド式、マレー式、中国式などの建物が数多くあり、貿易の中心地として栄えた時代を今でも感じさせます。

「東洋の真珠」とも言われるほど、ビーチは美しく、食事も美味しいことで有名。

ただし、ロングステイヤーは観光地として知られるバトゥ・フェリンギビーチ地区よりも、ジョージタウンやタンジュン・ブンガに近い地区を好みます。

長期滞在となると、ビーチよりも利便性の高い街中の方が好まれるのは言うまでもありません。

特に、ジョージタウン周辺はスーパーや病院が数多くあるので長期滞在におすすめです。

3.コタキナバル

世界で3番目に大きな島ボルネオ島北部に位置する町です。

サバ州の州都であり、ビーチや熱帯雨林などの大自然が楽しめます。

長期滞在としては、街の中もしくはワン・ボルネオ地区が人気です。

コタキナバルは安全な地域ですが、サバ州の東海岸は危険地帯として警告が出されています。

そのため、絶対に近づかないように心がけましょう。

4.ジョホール・バル

マレーシア最南端の街です。

以前は治安の悪い地域として知られていましたが、近年は国際都市作り計画も進められていることから、治安は大幅に改善しています。

マレーシア第2の都市と呼ばれるほど発展し、隣国にはシンガポールがあります。

そのため、バスで簡単にシンガポールに行くことも可能。

5.キャメロン・ハイランド

マレー半島を代表する高原地です。

半島の中心パハン州に位置しており、気温は年間を通じて20度前後と非常に快適。

過ごしやすい気候のリゾート地として知られ、特にヨーロッパからの観光客が多いです。

キャメロン・ハイランドは、ゴルフなどのアクティビティを好む人に人気のある街です。

安全のために避けるべき地域

マレーシアはおおむね安全な地域ですが、一部非常に危険な地域があります。

各国の外務省は近づかないように警告を発しており、過去に深刻な事件も発生しているのです。

ここからは、避けるべき地域を解説します。

1.サバ州の東海岸

サバ州の東海岸は外務省が渡航中止勧告を出しています。

危険レベルは4段階で3と非常に高いです。

サバ州の東海岸大部分では、海賊事件や身代金目的の外国人誘拐事件が多発しています。

海賊事件の犯人は、主にイスラム過激派アブ・サヤフ・グループで、誘拐事件のほか海岸沿いのレストランの襲撃なども行っているのです。

2017年5月、フィリピン政府がアブ・サヤフ・グループがサバ州の東海岸を含むスール海で誘拐事件を計画していると発表しました。

スール海を航海する船やヨットなどは全て標的となりうるので、サバ州の東海岸には近づいてはいけません。

また、2018年3月にはサバ州内で爆弾専門家の人物が、州内の複数地域で攻撃を計画していたため国家警察に逮捕されたのです。

サバ州内にある街サンダカンでは、2015年に2名の現地人が誘拐され、そのうち1名は殺害されるという事件が発生しました。

サバ州の東海岸には絶対に近づかず、州内で生活するとしても、十分な注意が必要です。

2.クアラルンプール

首都のクアラルンプールでも、スリや強盗などの軽犯罪が頻繁に起きています。

そのため、手荷物を置いて席を空けない、照明の少ない道は通らないなどの基本的な注意を心がけましょう。

特に、クアラルンプール郊外では犯罪率が高くなるので注意。

プタリン・ジャヤでは、ギャング同士の抗争があるため、強盗や窃盗、殺人事件などが高い割合で起きています。

ただし、高いとはいってもマレーシア国内でのことで、例えば犯罪率はアメリカのワシントンよりも低いです。

マレーシアで気をつけたい5つの犯罪

諸外国と比べると安全な国ではありますが、やはり日本のように高い安全性を保っている国ではありません。

外国人として扱われるので、注意をしなければ犯罪に巻き込まれる可能性があるのです。

そこで、ここからは事前対策を取れるように、マレーシアで気をつけるべき5つの犯罪を紹介します。

1.いかさま賭博

日本人がよく巻き込まれるのが、現地人によるいかさま賭博です。

観光スポットやレストランにいると、マレーシア人が親しみをもって話しかけます。

彼らは日本にある具体的な大学名や店などの固有名詞を出してくるので、思わずこっちも親密感を得るでしょう。

仲が深まったところで、彼らは自宅に誘いたいと良い、そこでいかさま賭博をさせられるのです。

そのため、少しでも身の危険を感じたら、はっきりと断るようにしましょう。

2.スリ

観光スポットでは、スリやひったくりが多発しています。

特に、道路側を歩いていたらバイクや自転車であっという間に、バッグを持ちさらわれてしまうのです。

一番の予防法は、道路側を歩かないこと。

歩かざるを得ない場合は、バッグを道路と反対側の腕に持ち、バイクに気をつけるようにしましょう。

クアラルンプールには、いくつか「ひったくり注意」の看板があるほどです。

そのほか、巧妙な手口を使う人もいるため、通りを歩くときは常に注意を払いましょう。

3.強盗

クアラルンプールやペナンでは、よく強盗事件が発生しており、ときには襲撃を伴う強盗も報告されています。

特に、都市部ではなく郊外や店の営業時間外に多発しています。

4.詐欺

他の国と同様に、タクシー運転手が観光客からぼったくることは多々あります。

メーターを使わないタクシーもあるので、乗客する前に値段交渉もしくはメーターを使用するように頼むことが重要です。

人混みの多いショッピングセンターでも詐欺行為はあります。

例えば、偽の寄付金の呼びかけや話している間に貴重品を盗むなど。

また、クレジットカード詐欺件数は近年多くなっています。

クレジットカードを使用するのは、しっかりとした店舗だけにした方が安全です。

また、スキミングを避けるためにも、利用者が多いATMを使用するといいでしょう。

5.テロ

最も怖いのがテロですが、マレーシアでテロが起きる確率は比較的高いです。

場所の特定こそ難しいですが、多くの外国人が集まる場所でテロが起きる確率は高くあります。

2016年には、クアラルンプール市内のショッピングモール内にある飲食店に手りゅう弾が投げられる初めてのテロ事件が発生しました。

また、これまでにテロを計画した人物が何人も逮捕されているという状況です。

イスラム教国であり、多くの外国人が集まるという点で、テロの標的になりやすいようです。

テロによる被害者となるのを防ぐため、地元のニュースやホテル、政府、日本政府などから出される情報は見逃さないようにしましょう。

また、テロの危険性が高くなった際には、人混みの多い場所を避けるのが賢明です。

マレーシアは地震がよく起きる? 自然災害について

マレーシアは日本ほど地震が起きる国ではありませんが、完全にない国とも言えません。

2015年6月には、サバ州でマグニチュード6の大地震が起きています。

また、同州では2018年3月にもマグニチュード5.2の地震が発生しているのです。

大きな地震こそほとんど起きませんが、豪雨被害は多発しています。

特に、10月から2月は雨期のため、豪雨に伴う洪水被害が発生することもあるのです。

最近では、インドネシアの野焼きや山火事影響を受けて、ヘイズ(煙害)による深刻な大気汚染が発生しています。

ヘイズが発生すると、通勤・通学が困難になるだけではなく、健康被害も及ぼすのです。

ヘイズが発生している時間帯は外出を控え、マスクを常備すると良いでしょう。

マレーシアで安全な生活を過ごすために守るべき3つのこと

日本と同じような感覚でマレーシアで生活すると、犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。

ここからは、マレーシアで安全な生活を送るために、心がけたい3つのことを紹介します。

どれも大切なことなので、ぜひ意識してください。

1.夜に出歩くのは控える

外国で生活をするうえで当然のことですが、夜に出歩くのは控えましょう。

特に、街灯の少ない暗い道ではトラブルに巻き込まれるリスクが高くあります。

なるべくなら、近い距離でもタクシーを使用するのがおすすめです。

また、夜にタクシーを利用する場合は、お店の人に呼んでもらった方が安全でしょう。

2.セキュリティが万全の住宅を選ぶ

マレーシアでは住宅選びも重要です。

可能な限り、入り口に警備員が常駐しているコンドミニアムなどを選ぶのがおすすめ。

クアラルンプールなどの都市でも、毎月10万円ほどの家賃で立派な住宅を借りられます。

空き巣被害を防ぐためにも、セキュリティの高い住宅を選びましょう。

3.街を歩くときは注意を払う

マレーシアで多い盗難やスリを防ぐためには、自身で警戒するのが一番の予防法です。

以下のことは、常に心がけてください。

・車道側を歩かない
・車道側の手でバッグを持たない
・荷物から目を離さない
・危険な地域に近づかない
・ズボンの後ろに財布などを入れない

簡単なことですが、どれも意識するだけで大きな効果を発揮します。

また、外を出歩くときは必要な分だけ現金を持ち歩くのがおすすめですよ。

まとめ

外国の中では、マレーシアの治安は良い方ですが注意も必要です。

特に、危険地域や郊外にはなるべく近づかないようにしましょう。

住宅は日本人が暮らしやすい街を選ぶと良いですね。

また、車道側を歩かないなどの小さな意識が犯罪遭遇率を下げてくれます。

ぜひ記事を参考にして、安全で楽しいマレーシアライフを送ってください!

参考
SafeAround ”How safe is Malaysia”

GOV.UK ”Malaysia travel advice”

外務省 海外安全ホームページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です